ユキノシタについて
分類はユキノシタ目ユキノシタ科ユキノシタ属ユキノシタになります。
山地の湿った場所に自生し、観賞用に庭、テラリウム等にも使用される、常緑の多年草になります。
脈に沿って縞模様の斑が入った丸い葉を付け、初夏に下の花びら2枚だけが大きな、5枚の白い花を咲かせます。
ランナーと呼ばれる細い枝を伸ばし、先端に新しい株を作り増えていきます。
春の山菜として天ぷら等で食され、薬用に用いられる事もあります。
観賞方法
苔テラリウム、お庭等。
分布
本州、四国、九州。
世界では中国。
自生地情報
半日蔭の岩場や沢沿いの石垣等に自生しています。
育て方
水やり
ユキノシタは乾燥に弱いので、土が乾かないように湿り気がある状態を保つ方がよいです。
夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。
置き場所
屋内の場合
苔テラリウム等、容器で育てられる場合は、レース越しの窓際等、直射日光が当たらない、涼しい場所で育てられて下さい。( 夏場の暑い時期は、容器内が高温になり蒸れてしまうので、玄関、トイレ等の涼しい場所に移動させて下さい。 )
屋外の場合
直射日光にあたり過ぎると葉焼けをおこしてしまいますので、半日蔭で育てられ、冬場は雪、霜があたりすぎない場所で育てられて下さい。
増やし方
株分け
1株に分けたユキノシタを用土に軽く埋めてあげて育てます。
ランナー
株元から伸びる赤い紐状のものの先端に子株ができるので、その子株を育てて増やすことができます。
育成日記
ユキノシタをテラリウムや、石へ活着させて育て、経過を観察していこうと思います。
育成の参考になりますと幸いです。
テラリウム
1/13~
育成環境:温度14℃~16℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
1/13~3/22
2ヶ月程経ち、葉が成長し蓋にあたってしまうので、大きめの容器に移そうと思います。
細かい根がだいぶ成長して増えてくれています。
大きめの容器に移してあげました。
環境が変わるのが不安ですが、様子を見ていこうと思います。
育成環境:温度10℃~24℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
3/22~4/12
3週間程経ち、ランナーの先から小さい新芽が出てきてくれています。
育成環境:温度18℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
2022/4/12~10/31
6ヶ月程経ち、親株は枯れてしまい、子株が3つ育ってくれています。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの容器にまとめてあげようと思います。
新たな容器に置いてあげました。
オープンタイプの容器なので湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。
育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2022/10/31~2023/3/19
4ヶ月程経ち、葉が大きく成長してくれています。
これまで1年と2ヶ月程育ててみましたが、ユキノシタはある程度の湿度と光があると、徒長もせずとても育てやすい植物だという事が分かりました。
親株は1年程で枯れてしまうようですが、ランナーからできる子株を育てる事で長く楽しむ事ができるようです。
こちらのユキノシタは続けて育てていこう思いますが、ユキノシタのテラリウムでの育成はこれで終了したいと思います。
育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの容器。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に一回程。
石への活着
3/30~
ユキノシタを石にモビロンバンドで固定してあげます。
後は蓋付きの容器で湿度を保ちながら腰水で育ててみようと思います。
育成環境:温度22℃~24℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水で育てます。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
3/30~9/27
6ヶ月程経ち、ランナーから子株が増えてくれています。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水で育てます。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2022/9/27~12/28
3ヶ月程経ち、子株も立派に成長してきてくれています。
このまま成長を続けると他の植物の状態が分からなくなるので、スペースがとれるオープンタイプの容器に移動したいと思います。
新たな容器に移動してあげました。
育成環境:温度12℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの容器。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日に1回程。
2022/12/28~2023/3/19
3ヶ月程経ち、周りに植物がない事で湿度が足りないのか葉が萎れています。
ランナーの先からは新芽が出てきてくれています。
ここまで約1年程育ててきましたが、ユキノシタを石の上で育てる事はできるようですが、そのまま石に活着させるのは難しいようです。
根が物に活着するのではなく、土に入り植物体が固定されているようなので、少しくぼみがある石にケト土等をいれてあげ、その上で育ててあげると壁面等でも楽しむ事ができそうです。
こちらのユキノシタは続けて育てていこうと思いますが、ユキノシタを石へ活着させて育てるのは、これで終了にしたいと思います。
育成環境:温度9℃~17℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの容器。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日に1回程。
屋内で育成
7/17~
1株に分けてあげたユキノシタを屋内でオープンな環境で育ててみようと思います。
育成環境:温度28℃~30℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンな環境で育てます。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
2022/7/17~10/31
3ヶ月程経ち、画像がなく申し訳ないのですが、夏の暑さのせいで乾燥し過ぎたのか葉が茶色になり枯れてしまいました。
残念ながらこちらのユキノシタは諦めて、他のオープンタイプで育てているユキノシタの様子を見ていこうと思います。
育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンな環境で育てます。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
まとめ
ユキノシタは湿度が保てると、光量がある程度弱くても徒長せずに育ってくれるとても育てやすい植物で、ランナーから子株ができるので増やすことも比較的に容易だと思います。
葉脈も綺麗なので蓋付きの容器でテラリウムとして育てると、あまり手がかからず観賞を楽しむ事ができると思います。
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