【ヤマフジ】育て方・増やし方の方法

山野草

ヤマフジついて

分類はマメ科フジ属ヤマフジになります。

藤の花にそっくりですが、ヤマフジは山地の樹に巻き付き、淡い紫色の花を咲かせます。

フジと比べると花穂が15センチ~20センチ程短い事から、盆栽等によく利用されます。

葉は柔らかい毛で覆われシルクの様な質感があります。

育てられる際は、他の植物に巻き付き枯らせてしまう場合があるので注意が必要です。

 

観賞方法

盆栽等。

 

分布

本州の西南部、四国、九州の山地。

 

 

 

 

育て方

 

用土

水はけが良く、保湿性のある、有機質に富んだ土壌を好みます。

自分で作る場合は黒土、鹿沼土、腐葉土を5:3:2で混ぜ合わせ、元肥を合わせたもの。

庭植えの場合は、植え付ける前に腐葉土を混ぜて下さい。

 

肥料

植え付けの際にたい肥や腐葉土を混ぜ込み、油かす等の有機肥料を与えます。

 

置き場所

日当たりが悪い場所では花が開花しない事があるので、直射日光が6時間以上当たる日向に植えてあげて下さい。

 

水やり

乾燥が続くと生育、花付きが悪くなるので、土の表面が乾いてきたらこまめに水をあげて下さい。

 

植え替え

ヤマフジは植え替えに弱い植物なので、地植えの際はしっかりと場所を選んで下さい。

鉢植えの場合は数年に一度、3月頃に一回り大きな鉢に根を傷つけないように植え替えます。

 

花付き

えんどう豆のような種を付けますが、種を間引いてあげないと養分を取られ、翌年に花を付けにくくなります。

鉢植えの場合、根が充実するまで花が咲かない事がありますので、あまり大きな鉢には植え付けないで下さい。

 

藤棚

藤棚やバーゴラで育てる場合、最初、誘引してあげる必要があり、新しいツルを麻糸等で優しく誘引して下さい。

 

剪定

剪定時期は花が終わる頃(6月~7月頃)、冬の終わり頃(2月~3月頃)の年2回になります。

6月~7月頃の剪定は新しく伸びた枝を根元から15センチ程までカットします。

2月~3月頃の剪定は夏以降に伸びた枝を必要に応じ、根元から3~5芽ぐらい残してカットします。

剪定をする事で花付きが良くなります。

 

 

 

 

 

増やし方

 

挿し木

冬から春に充実した枝で行う挿し木と春から初夏に半熟枝で行う挿し木があり、葉のない充実した枝で行う挿し木の方が、成功率が高いです。

冬の挿し木は葉がないので芽を残し、20センチ程でカットし、夏の挿し木は葉を残し、10センチ程でカットして行います。

節の少し下で斜めにカットしてあげると成功率が上がります。

切り口に発根ホルモンを付け、湿らせた用土に挿して、水切れに注意して管理されて下さい。

 

取り木

3~4月が適期で、ナイフで茎を一周する様に切れ込みを入れ表皮を剥がしてあげます。

表皮を剥がした部分に湿った水ゴケを括り付け、ビニールで包み込んで、ビニールの両端を紐で括り、発根するのを待ちます。

 

種まき

夏に暗褐色に成熟した種を収穫後、直ぐに蒔くか、春まで保管して蒔きます。

蒔く前に種の殻をヤスリ等で少し擦り、水が吸収させやすくします。

種子を傷つけた場合は、温水に1晩付けてあげて下さい。

通気性、保水性が良い無菌の用土に、2~3センチ程埋めてあげて土をかぶせてあげます。

種が乾燥すると発芽率が落ちるので、土、種の乾燥に注意して下さい。

 

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