【アジアンタム】育て方・増やし方の方法

アジアンタムを横から撮影した画像です。 シダ植物

アジアンタムについて

アジアンタムを上から撮影した画像です。

分類はイノモトソウ科ホウライシダ属アジアンタムになり、別名はホウライシダと呼ばれています。

アジアンタムの語源はギリシャ語のadiantos(アディアントス)で、濡れないという意味があり、小さな葉が密集して生えており、水を弾くことから濡れないと名付けられたそうです。

シダ植物なので花・実を付けず、アジアンタムの種類の中でも熱帯のアメリカ原産のアジアンタム・ラディアナム種はアジアンタムの名称で流通しています。

種類は200種類程あると言われており、葉が大きいものから小さいもの等、様々な種類があります。

一般に流通しているものは、アジアンタム・アディアナムの園芸品種で、細かい葉が茂るミクロフィラム、フリッツ・ルーシー、フラングランス、テネルムの園芸品種のスクツム・ロゼウム等です。

葉が大型になるものはアジアンタム・マクロフィラム、アジアンタム・ペルウィアナム、アジアンタム・カウダツム等があります。

薄い葉は非常に繊細な雰囲気があり、とても可愛らしく、観葉植物、フラワーアレンジメントやブリザードフラワーとして人気があるシダ植物です。

育てるには少し難しい植物なのですが、ポイントを押さえると育てやすく、初心者の方にも扱いやすい植物になります。

 

観賞方法

鉢植え、水耕栽培等。

 

原産地

温帯~亜熱帯地方。

 

 

 

 

 

 

育て方

アジアンタムを上から撮影した画像です。

 

用土

水はけが良い土が適しており、市販の観葉植物用培養土や草花用培養土に川砂を2割程混ぜたものを使用します。

土を配合して作る場合は赤玉土小粒・腐葉土・川砂を5:3:2で混ぜ合わせたものを使います。

 

肥料

肥料は特に必要なく育つのですが、4月に緩効性化成肥料を与えるか、4~9月の間に液体肥料を1週間に1回、水やりの代わりに与える事で葉の成長や発色が良くなります。

肥料の与えすぎは根が傷む恐れがあるので注意されて下さい。

 

置き場所

湿潤を好むシダ植物ですが、乾燥・直射日光に弱く葉焼けを起こしてします可能性があるので、1年を通し直射日光を避けるようにして下さい。

耐陰性がある程度あるものの日光不足になると葉が徒長したり色が薄くなる可能性があるので、暗い室内で育てられる場合は、1週間に4~5時間程、直射日光を避けて日当たりの良い場所で日光に浴びせるようにしましょう。

春と秋はレースのカーテン越しの窓際で育てられ、湿度が高い状態が続くと立枯病が発生する事があるので、風通しの良い場所に置き、土の上に直接鉢を置かないようにして下さい。

夏場は明るい日陰等でエアコンの風が直接当たらない場所、冬場はガラス越しの日光が当たり、エアコンの暖風が当たらない場所で管理し、耐寒温度が5℃程になるので、夜間の温度が下がる時間帯は室内の暖かい場所に移動させて育てて下さい。

 

水やり

春から夏は気温が15℃以上になると成長が活発になる生育期になるので、土が半乾きの時に鉢底から水が出る位たっぷりと水をあげて下さい。

特に夏場は乾燥しやすいので、朝と夕方に最低でも2回水をあげるようにしましょう。

水のやりすぎで根腐れを起こす可能性があるので、あまりにも湿度が高い状態が続くような時は、通常の水やりと葉水で湿度のバランスを整えてあげましょう。

秋から冬は気温が下がり成長が穏やかになるので、土の表面が乾燥してから2~3日程経った後に水をあげて下さい。

葉の乾燥を抑える為に1年を通して葉水を与えるようにしましょう。

鉢ごとビニール袋等に入れて霧吹きで葉水をし、ビニール袋の口を閉じて半日程、日陰に置いておくと湿度が高い状態が保てるので効果的です。

 

 

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植え替え

5~9月頃が適期になり、1~2年に1回、根詰まりを防ぐために植え替えを行います。

秋~冬は成長が穏やかなので、植え替えのダメージが回復せずに枯れてしまう恐れがあるので注意されて下さい。

植え替える際は数日前から水やりを控え土を乾燥させておき、苗を取り出してあげて水を張ったバケツ等の中で土を落としてあげ、根を3分の1程カットしてあげます。

新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石を敷き、用土を3分の1程入れて苗を置いてあげ、隙間に用土を入れます。

割り箸等でつつきながら隙間に土を入れてあげ、鉢底から水が出る位たっぷりと水を与えます。

 

剪定

直射日光や水切れでチリチリになっている葉は復活しないので、ハサミ等でカットして通気性を良くしてあげます。

 

病気・害虫

春と秋は湿度が高い状態が続くと立枯病が発生する事があるので、風通しの良い場所に置き、土の上に直接鉢を置かないようにして下さい。

ナメクジやカタツムリが付く事があるので、割り箸等で駆除するようにしましょう。

 

水耕栽培

土栽培から水耕栽培に植えける時は、バケツなどに水を入れて土を綺麗に落とし、根を半分程にカットしてから植え替えて下さい。

容器の底が隠れる程の根腐れ防止材のゼオライトを入れておくと、根腐れを起こしにくくなります。

植え替えた直後は明るい日陰で管理され、根をカットしたことにより吸水力が弱くなっているので、葉の裏表に葉水を沢山してあげましょう。

根の3分の1~2分の1程の水を入れてあげ、水替えは毎日行います。

1年を通して暖かい場所で育てる場合は1週間に1回程、液体肥料を適量水に混ぜて使用して下さい。

冬場に気温が低い場所で育てられる場合は特に肥料は必要ありません。

 

 

 

 

 

増やし方

アジアンタムを横から撮影した画像です。

 

株分け

5~8月頃が適期なり、ナイフ等で株元に切れ目を入れ、手で株を割いて分けてから、鉢土を3分の1程落とし葉も半分程間引いてあげます。

新しい鉢は今まで使用していたものと同じサイズのものを使用します。

発芽するまで日陰で管理し、発芽後は通常の育て方に戻します。

 

胞子

秋頃に胞子を採取し、水で湿らせた水ゴケ等に付着させて蓋付きの容器に入れ、霧吹き等で水をあげて湿度を保ち育てていきます。

 

 

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