【マメヅタ】育て方・増やし方の方法

シダ植物
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

マメヅタについて

分類はシダ植物門ウラボシ科マメヅタ属マメヅタになります。

樹木や岩等に茎を這わせる着生植物で、土壌に根を下ろさず、樹の上や岩等に根を張り、花、種子ではなく、胞子で増えていく植物になります。

名前の由来は、豆のように小さな丸い葉をもつ蔓状の植物である事から付けらたそうです。

別名はマメシダ、マメゴケ、イワマメ、マメヅル、イシマメ。

花言葉は愛らしさ。

 

マメヅタの葉について

マメヅタは茎に葉をつけ、肉厚で丸い栄養葉、細長い胞子葉の2種類があります。

 

栄養葉

長さ1~2センチ程の丸い葉で、水分を多く蓄えている。ハート型のものがたまに混じり、水分補給は根からではなく栄養葉から補給します。

 

胞子葉

5月~6月頃に長さ2~5センチのへら型の胞子葉がのびます。裏面に胞子のう群がついています。

 

根について

根は仮根と呼ばれるもので、上部を支える働きしかしておらず、水分は栄養葉から吸収されます。

 

観賞方法

マメヅタは丸い肉厚の葉を付け、活着性があるので石への活着、苔玉、盆栽、テラリウム等にも使用される人気の植物です。

 

分布

日本では東北地方南部から四国、九州、沖縄。

世界では朝鮮、中国、台湾、ベトナム、に分布しています。

 

自生地情報

樹木や岩等に茎を這わせ自生しています。

 

 

 

 

 

育て方

 

用土

用土はケト土や鹿沼土等の水持ちの良いものをベースにブレンドした土で、肥料はほぼ必要としません。

 

置き場所

明るい場所を好みますが、耐陰性があり室内で育てる事も可能です。直射日光が当たる場所は葉焼けの原因になりますので避けてあげ、明るめの日陰で管理されるようにして下さい。

冬場は凍ったり霜に当たると落葉することがありますので、綺麗な葉を楽しまれたい方は屋内に移動させて下さい。

 

水やり

多湿な環境を好む植物なので、こまめに霧吹き等で水をあげ、葉の乾燥を防いで下さい。

葉から水分を吸収しますので、根元だけに水をあげるのではなく、株全体に水を吹きかけて下さい。

夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。

葉が水に浸かると水分が多すぎる状態になり、傷む恐れがありますので、下に水がたまってしまった場合、ペーパー等でふき取ってあげて下さい。

 

 

 

 

増やし方

株分けをして増やします。

仮根が出ている茎を切り離し、植え付けます。

春~秋が生育期になりますので、株分けに適した季節になります。

 

 

 

もっと沢山のシダ植物を知りたい人はこちらから

 

シダ植物のご購入はこちらから

Open in app?

 

 

 

育成日記

マメヅタをテラリウムや屋内で育成、植物性の繊維への活着、石へ活着させて育て、経過を観察していこうと思います。

育成の参考になりますと幸いです。

 

石への活着

石に糸等でマメヅタを固定してあげて育てようと思います。

 

10/24~

 

育成環境:温度19℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。

換気:1週間に一回、5分程。

 

10/24~1/5

2ヶ月程経ち、茎から根がでて石に活着してきています。

まだ糸を外すと剥がれてしまうかもしれないので、このまま糸を付けたまま様子を見ようと思います。

 

育成環境:温度10℃~23℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。

換気:1週間に一回、5分程。

 

1/5~4/12

3ヶ月程経ち、根もだいぶ成長しているので糸を切って活着しているか確かめてみようと思います。

 

逆さまにしても剥がれ落ちず、無事に活着してくれています。

今後も環境を変えずに育てていこうと思います。

 

育成環境:温度10℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。

換気:1週間に一回、5分程。

 

2022/4/12~9/27

5ヶ月程経ち、水分が多すぎるのか、葉の色が濃い緑色になっています。

水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。

 

こちらの水槽で育てていこうと思います。

 

新たな水槽に置いてあげました。

オープンタイプの水槽なので湿度管理に気を付けながら育てていこうと思います。

 

育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。

換気:1~2週間に一回、5分程。

 

2022/9/27~2023/3/19

5ヶ月程経ち、特に変化がなく育てってくれているようです。

 

育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。

置き場所:照明等で明るさを確保した場所。

水やり:1~2日間に1回程。

 

2023/3/19~2023/7/4

3ヶ月程経ち、特に変化なく育ってくれているようです。

これまで1年半程マメヅタを育ててきましたが、マメヅタは湿度が高すぎる環境だと成長が遅くなるようで、葉の色が濃くなるようです。

オープンタイプの環境でもある程度の湿度があると育ってくれ、幅広い環境に対応し、育てやすい植物だと思います。

こちらのマメヅタは今後も育てていこうと思いますが、マメヅタの石への活着の育成日記はこれで終了にしようと思います。

 

育成環境:温度25℃~30℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。

置き場所:照明等で明るさを確保した場所。

水やり:1~2日間に1回程。

 

テラリウム

 マメヅタを1本に分けて、用土に置いてあげて蓋付きの容器で湿度を保ちながら育ててみようと思います。

 

11/24~

 

育成環境:温度18℃~19℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

換気:1週間に一回、5分程。

 

11/24~1/27

2ヶ月程経ち、新芽が出てきてくれています。

 

育成環境:温度10℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

換気:1週間に一回、5分程。

 

1/27~3/21

2ヶ月程経ち、新芽が何枚か新たにでてきて大きく育ってくれています。

 

育成環境:温度10℃~24℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

換気:1週間に一回、5分程。

 

3/21~5/23

2ヶ月程経ち、新たな葉も順調に育ってくれているようです。

植物の種類別に一つ、一つに分けていると、水やり、換気にかなりの時間がかかりますので、蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、通気性を良くした容器に、他の植物と一緒にまとめようと思います。

 

蓋の四隅にシリコン製のシールを貼ったもの

 

容器から取り出してあげました。

 

後は新しい容器に植え付けてあげて育てていこうと思います。

 

育成環境:温度18℃~28℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、通気性を良くした容器。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

換気:1~2週間に一回、5分程。

 

2022/5/23~10/11

5ヶ月程経ち、夏の暑さにも耐え、特に変化なく育ってくれているようです。

 

育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

換気:1~2週間に一回、5分程。

 

2022/10/11~2023/3/19

5ヶ月程経ち、新芽が増えて成長してくれています。

 

育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、通気性を良くした容器。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

換気:1~2週間に一回、5分程。

 

2023/3/19~2023/7/4

3ヶ月程経ち、新芽も増えて順調に成長してくれています。

ここまで1年半程マメヅタを育ててきましたが、マメヅタは湿度が保てると徒長する事もなく、夏の温度にもある程度丈夫でとても育てやすい植物だと分かりました。

こちらのマメヅタは今後も育てていこうと思いますが、テラリウムでの育成日記はこれで終了にしたいと思います。

 

育成環境:温度15℃~30℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、通気性を良くした容器。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

換気:1~2週間に一回、5分程。

 

屋内で育成

 

7/17~

ある程度に分けたマメヅタを屋内のオープンな環境で育ててみようと思います。

 

育成環境:温度28℃~30℃、光量500㏓~2000㏓程。屋内でオープンな環境で育てます。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

2022/7/17~10/31

3ヶ月程経ち、画像がなく申し訳ないのですが、夏の暑さのせいで乾燥し過ぎたのか、葉が茶色になり枯れてしまいました。

残念ながらこちらのマメヅタは諦めて、今度は水やりをこまめにし、水切れに注意しながら育てていこうと思います。

 

育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。屋内でオープンな環境で育てます。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

植物性の繊維への活着

 

7/17~

ある程度に分けたマメヅタを植物性の繊維に密着させてあげ、屋内のオープンな環境で育ててみようと思います。

 

育成環境:温度28℃~30℃、光量500㏓~2000㏓程。屋内でオープンな環境で育てます。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

2022/7/17~10/31

3ヶ月程経ち、画像がなく申し訳ないのですが、夏の暑さのせいで乾燥し過ぎたのか、葉が茶色になり枯れてしまいました。

残念ながらこちらのマメヅタは諦めて、今度は水やりをこまめにし、水切れに注意しながら育てていこうと思います。

 

育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。屋内でオープンな環境で育てます。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

 

 

 

まとめ

これまでマメヅタを1年半程育ててきましたが、マメヅタはある程度の湿度があると育ってくれ、徒長もしにくく、夏の高温にも強い、とても育てやすい植物だという事が分かりました。

しかし、湿度が高すぎると(水が常にあるような環境「腰水等」)葉の色が濃ゆくなり成長が遅くなるようです。

蓋付きの容器で育てると手間もほとんどかからず、環境に合っている育て方だと思います。

  

 

もっと沢山のシダ植物を知りたい人はこちらから

 

シダ植物のご購入はこちらから

Open in app?

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました