ナズナについて
分類はアブラナ科ナズナ属ナズナになります。
20~40㎝程の高さになり、2~6月頃にロゼッタ状の葉の中心から茎を伸ばし、先端の方に直径3㎜程の4枚の白い花弁を持つ花を沢山付けます。
別名をぺんぺん草と言い、古くから親しまれてきました。
日本では七草のひとつになっており、荒れ地等でも元気に成長する強靭な植物にあやかり、無病息災を願う草花とされています。
観賞方法
鉢植え、地植え等。
分布
日本全土、北半球。
育て方
用土
水はけの良い、肥沃な土を好みます。
赤玉土小粒・腐葉土・パーライトを7:3:1で混ぜ合わせたものや、市販の草花用培養土等を使用します。
肥料
基本的に肥料は不要です。
植え付けの時と、秋頃の9~10月頃に緩効性化成肥料等を与えてあげると、花付きを良くする事ができます。
置き場所
日当たりの良い場所を好みますが、耐寒性・耐暑性ともに高い為、栄養がない土や日陰でも育つことができます。
水やり
鉢植えの場合は表土が乾燥して2~3日程経ってから、午前中に水をあげるようにして下さい。
地植えの場合は基本的に水やりは必要なく、自然の雨で育ってくれます。
病気・害虫
葉にうどんの粉のような白いカビが生えるうどんこ病にかかる事があります。
開花を阻害してしまうので、薬剤を散布して対処するようにして下さい。
アブラムシが付く事がありウイルス等を媒介する恐れがあるので、見つけ次第殺虫剤等で駆除するようにしましょう。
水耕栽培
水で湿らせたろ紙等の上で種に亀裂ができ、根の先端が見えるまで発芽させます。
その後、水耕栽培液に浸したロックウールに移してあげ、成長に合わせて大きな容器に移してあげましょう。
増やし方
種まき
3~4月頃と10~11月頃が適期になります。
鉢植えの場合は鉢底石を敷き、用土を入れてあげて種を植えてあげます。
その上から2㎜程薄く土をかぶせてあげ、種が流れないように優しくたっぷりと水をあげましょう。
約1ヶ月程で発芽してくれます。
挿し芽
夏場の暑い時期に挿し芽をすると発根率が低くなってしまうので、9月頃の気温が涼しくなってきてからが適期になります。
花の咲き終わった後の茎を清潔なハサミ等でカットしてあげ、バーミキュウライト等に挿しておきます。
根を張って、葉がしっかりしてくるまで乾燥しないように水やりを継続して下さい。
料理
青臭さが少なくタンパクながら甘みが強いので、サラダ等に利用することができます。
葉や茎は湯がいておひたしや和え物、みそ汁等にも利用できます。
民間薬として陰干しした後、煎じたり、煮詰めたり、黒焼きにする事で薬用に利用される事があり、血圧降下作用があるコリン・アセチルコリン、血管壁を強化する働きがあるルチン・フラボノイド・フマル酸・バニリン酸・スウェルチシン等の成分が豊富に含まれています。
薬効としては、高血圧の予防・動脈硬化の予防・利尿作用・便秘解消・止血作用・胃潰瘍の予防・十二指腸潰瘍の予防等が知られています。
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