ダイコンについて
分類はアブラナ科ダイコン属ダイコンになります。
栄養的に優れた野菜で、様々な料理に使用され親しまれています。
又、葉は根よりも栄養価が高く、カロテン・ビタミンC・植物繊維等が多く含まれています。
生で美味しいものや、煮ると美味しくなるもの、辛味が強いもの等、様々な品種があります。
原産地
地中海沿岸。
育て方
連作障害を避けるために同じ場所での栽培間隔を、2~3年あけるようにしましょう。
用土
根が深く伸びる野菜なので、耕土が深く、保水力が高い、排水性の良い土が適しています。
ダイコンの先端部分に障害物があると根が分かれて又根になる可能性があるので、土の塊や石等は取り除き、深くまで耕して下さい。
畝を作る際は、株間を30㎝程確保し、畝幅を60~70㎝程にし、過湿に弱いので高畝にして下さい。
種まき
2週間以上前までに苦土石灰(1平方m辺り100~150g、2~3握り程)と腐熟した堆肥(1平方m辺り約2㎏)を全面に散布して30~35㎝程の深さで耕し、1週間程前に化成肥料(1平方m辺り約150g、約3握り程)を施して、再び耕します。
深さ1.5㎝程の穴を掘ってあげ、株間を30㎝程開け、1か所に4~5粒程種を蒔き、土を軽く被せてあげてから押さえてあげ、たっぷりと水をあげます。
害虫の被害を受けやすいので、種を蒔いたら防虫ネットを掛けてあげ、11月半ばまで防虫ネットの中で育てます。
間引き
子葉が完全に開いたら、葉の形が良く、小葉の開いている方向が畝と並行になっているものを選び、清潔なハサミ等でカットして3本に間引きます。
引き抜いてしまうと残した株が傷む可能性があるので注意して下さい。
本葉が5~6枚になったら2回目の間引きを行い、1本立にします。
追肥
2回目の間引きの際に、肥料が株に直接かからないように注意しながら、株の周りに1平方m辺り約50g(1握り程)の化成肥料(N:P:K=8:8:8)を施し、畝を中耕して株が安定するように株元に土寄せします。
その後も、除草の際などに2~3回、中耕、土寄せをします。
害虫・病気
土から腐って悪臭がする軟腐病が発生したら抜いて処分して下さい。
アブラムシがウイルス病の原因になるので、種蒔きの際に種まき穴に浸透性殺虫剤をまいておくと予防することができ、生育中も防虫ネットや殺虫剤を散布し、シルバーフィルムでマルチをすることで予防することができます。
薬剤を散布した時は、間引き菜は食用にしないように注意して下さい。
コンパニオンプランツ
ダイコンの葉にはモンシロチョウやコナガの幼虫が付くので、これらの虫が嫌う、キク科のシュンギクやレタス等、セリ科のニンジンを近くに植えると、害虫を防ぐ効果に期待できます。
収穫
葉が立ち上がり、葉の先端が垂れてきたら収穫適期になります。
茎の根元と首を持ち真っすぐ上に引き抜いてください。
収穫適期を過ぎてしまうと、ダイコンが割れたり中がスカスカになってしまうので注意して下さい。
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