ブロッコリーについて
分類はアブラナ科アブラナ属ブロッコリーになります。
主枝の頂点に付くつぼみ(頂花蕾)を食べる事ができ、頂花蕾を収穫した後もわき芽をのばし葉の付け根につぼみ(側花蕾)ができるのでそちらも収穫し食べる事ができます。
鮮やかな緑色で料理の彩りとなり、ビタミンA・Cが豊富で抗酸化成分や抗がん成分を含む事から、健康野菜としても消費が伸びています。
原産地
地中海沿岸。
育て方
用土
排水性と保水性の良い肥沃な土壌を好みます。
プランター等の場合は市販の培養土や赤玉土・腐葉土・バーミキュライトを6:3:1で混ぜ合わせ、石灰と化学肥料をそれぞれ10L辺り、10~20gづつ混ぜ合わせたものを使用します。
畑等の場合は苗の植え付け2週間前に、苦土石灰を1平方メートル辺り100g程と、堆肥を1平方メートル辺り3㎏程を混ぜ合わせ耕します。
1週間前に化成肥料を1平方メートル辺り150g程入れ耕し、幅50~100㎝程の平畝を作っておきます。
肥料
栽培期間中は肥料が効いている必要がありますが、リン酸が不足したり、窒素が多すぎると、花蕾ができにくくなってしまうので、ボカシ肥等のバランスのとれた配合肥料がおすすめです。
植え付けの2週間後に1回目の追肥を行い、中耕し、土寄せをし、その2~3週間後に2回目の追肥、中耕し、土寄せを行います。
頂花蕾がでてから追肥を与えると蕾の質が悪くなるので、側花蕾を収穫する場合は頂花蕾を収穫した後に追肥を与えて下さい。
水やり
苗を植え付けてから根付くまでは毎日水をあげ、根付いてからは用土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげます。
夏場は涼しい午前中の時間帯に、冬場は気温が上がり始める時間帯に水をあげて下さい。
夏蒔きの場合は乾燥対策に敷き藁等をし、水やりの前に藁をめくり、用土の状態を確認して過湿にならないようい水の量を調節してあげましょう。
種まき
15~25℃が生育適温になり、収穫時期が生育適温内になるように種まきから収穫までの残り日数を計算して、極早生種・早生種・普通種を選ぶようにしましょう。
3号(9㎝サイズ)のポットに種を3~4粒づつ蒔き、軽く土をかぶせてたっぷりと水やりをします。
発芽したら本葉が2枚の時に2本に間引き、本葉が3~4枚の時に1本に間引き、最終的には本葉が5~6枚程の苗にして植え付けてあげます。
植え付け
本葉が5~6枚程の苗を、根鉢を崩さないように優しくポットから取り出してあげ、ポットより一回り大きな植え穴を掘り、株間45㎝程で深植えにならないように植え付けてあげます。
株元を軽く手で押さえてあげ、たっぷりと水をあげます。
株のサイズが50㎝以上になるので、プランターで育てる場合は60㎝以上の深型のもので育てられて下さい。
プランターに入れる用土の量は、水やりや降雨の時に鉢から用土がこぼれてしまうので、鉢の縁から3~5㎝程にしておきましょう。
次に害虫の食害を防ぐために防虫ネットや寒冷紗をトンネル掛けにします。
苗が小さい時に害虫に食べられてしまうと育てるのが困難になるので、害虫を見つけ次第駆除するようにして収穫まで育てていきます。
連作障害を避けるために同じ場所での栽培は、2~3年空けるようにしましょう。
病気・害虫
降雨が多い時は軟腐病や黒腐病にかかる事があり、茶色や黄色になった葉は取り除いて病気の浸食を防いで下さい。
プランターで育てる場合は鉢底石等を敷き、排水性を良くしたり、地植えの場合は畝を高くする等して排水対策をしてあげて病気を予防するようにしましょう。
アブラムシ・ヨトウムシ・アオムシ・コナガ等が付く事があるので、見つけ次第割り箸等で取り除き、薬剤等を散布して駆除して下さい。
寒冷紗等をトンネル掛けにすると害虫の予防に効果的です。
収穫
頂花蕾
株の頂点にできたつぼみ(頂花蕾)が12~15㎝程になると収穫時期で、茎を15㎝程、葉を2~3枚つけてナイフ等で水が溜まらないように斜めにカットして収穫します。
斜めにカットしてあげないと雨水等が溜まり、腐敗や病気の原因になってしまいます。
時期が遅れると花が咲いたり、質が悪くなるので注意しましょう。
寒さに当たると紫色になる事がありますが、寒さから身を守る為の自然現象になので問題なく食べる事ができます。
寒さに当たったブロッコリーは糖度が増し、甘くて美味しくなります。
側花蕾
頂花蕾を収穫しないと側花蕾は出てこないので、側花蕾を収穫したい場合は頂花蕾を早めに収穫してあげまう。
葉の付け根に出てきた側花蕾が3~5㎝程になったら収穫しましょう。
茎を短くカットしてあげる事でわき芽が残り、小さな側花蕾を沢山収穫できます。
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