コバノヒノキシダについて
分類はチャセンシダ科チャセンシダ属コバノヒノキシダになります。
山地の岩上や石垣に垂れ下がるように自生しているシダ植物で、葉はやや白みを帯びた緑色をしています。
観賞方法
苔テラリウム等。
分布
本州、四国、九州、沖縄。
世界では、朝鮮南部、台湾、中国、インドシナ。
自生地情報
山地の岩上や石垣に垂れ下がるように自生しています。
育て方
置き場所
日当たりが良い場所に自生していますが、直射日光に当たると葉焼けするおそれがありますので、レース越しの窓際等、直射日光が当たらない、涼しい場所で育てられて下さい。( 夏場の暑い時期は、容器内が高温になり蒸れてしまうので、玄関、トイレ等の涼しい場所に移動させて下さい。 )
水やり
コバノヒノキシダが乾燥してきたと思われたら、霧吹き等で水をあげて下さい。
葉から水分を吸収しますので、根元だけに水をあげるのではなく、株全体に水を吹きかけて下さい。
夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。
増やし方
株分け
1株に分けたコバノヒノキシダを用土に埋めてあげて育てます。
育成日記
コバノヒノキシダを株分け、ポットに植えたもの、石へ活着させて育て、経過を観察していこうと思います。
育成の参考になりますと幸いです。
株分け
1株に分け、根を用土に埋めてあげてテラリウムの環境で育ててみようと思います。
2022/1/11~
育成環境:温度16℃~18℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
2022/1/11~6/25
5ヶ月程経ち、新芽がでてきてくれたようで、葉も大きく育っています。
育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2022/6/25~10/3
3ヶ月程経ち、特に変化なく育ってくれているようです。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
容器から取り出してあげました。
根がだいぶ成長してくれています。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
オープンタイプの水槽なので湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2022/10/3~12/28
3ヶ月程経ち、新芽が増えてきてくれています。
育成環境:温度12℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの容器。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日に1回程。
2022/12/28~2023/3/19
3ヶ月程経ち、新芽が大きく成長してくれています。
育成環境:温度9℃~17℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの容器。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日に1回程。
2023/3/19~2023/7/11
4ヶ月程経ち、大きく成長してくれています。
これまで1年半程コバノヒノキシダを育ててきましたが、密閉空間の環境にもオープンタイプの環境でも育ってくれるので育てる環境の幅が広く、夏の温度でも枯れる事はなく、徒長もしないのでとても育てやすいシダ植物だと分かりました。
このコバノヒノキシダは今後も育てていこうと思いますが、こちらのコバノヒノキシダの株分けの成長日記はこれで終了にしたいと思います。
育成環境:温度15℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの容器。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日に1回程。
石への活着
コバノヒノキシダの石への活着方法の情報が少なく、上手く活着してくれるかは分かりませんがコバノヒノキシダを石へ活着させてみようと思います。
3/8~
1株に分けたコバノヒノキシダを糸等で石に固定してあげます。(モビロンバンド等は伸縮性があるので固定しやすいと思います。)
後は蓋付きの容器で湿度を保ちながら腰水で育ててみようと思います。
育成環境:温度16℃~18℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水で育てます。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
3/8~6/25
3ヶ月程経ち、葉も大きく育ち、順調に育ってくれているようです。
育成環境:温度18℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水で育てます。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1~2週間に一回、5分程。
6/25~9/27
3ヶ月程経ち、古い葉が枯れ、小さい芽が成長してくれています。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水で育てます。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程(葉水)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2022/9/27~2023/3/19
3ヶ月程経ち、新芽も増えて大きく成長してくれています。
育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
置き場所:照明等で明るさを確保した。
水やり:1~2日間に1回程。
2023/3/19~2023/7/11
4ヶ月程経ち、新芽も大きく成長してくれてまた新たに新芽が出てきてくれています。
根もびっしりと石に着いてくれています。
逆さまにしてみましたが剥がれ落ちず、しっかりと活着してくれているようです。
これまで1年半程コバノヒノキシダを育ててきましたが、密閉空間の環境にもオープンタイプの環境でも育ってくれるので育てる環境の幅が広く、夏の温度でも枯れる事はなく、徒長もしないのでとても育てやすいシダ植物だと分かりました。
このコバノヒノキシダは今後も育てていこうと思いますが、こちらのコバノヒノキシダの石への活着の成長日記はこれで終了にしたいと思います。
育成環境:温度15℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
置き場所:照明等で明るさを確保した。
水やり:1~2日間に1回程。
ポットに植えたもの
株分けしたコバノヒノキシダをポットに植えてあげて育てます。
5/24~
少し葉が乾燥しているものもあり心配ですが育てていこうと思います。
育成環境:気温19℃~30℃。
用土:市販の基本の土を使用。
置き場所:日当たりのあるベランダ。
水やり:1~2週間に1回程。
5/24~7/25
2ヶ月程経ち、日光が当たり過ぎたのか茶色になり枯れてしまいました。
残念ながらこちらのコバノヒノキシダは諦めて、今度は屋根を作ってあげ、日陰の環境で育ててみようと思います。
育成環境:気温19℃~34℃。
用土:市販の基本の土を使用。
置き場所:日当たりのあるベランダ。
水やり:1~2週間に1回程。
まとめ
これまで1年半程コバノヒノキシダを育ててきましたが、密閉空間の環境にもオープンタイプの環境でも、ある程度の湿度があると育ってくれるので育てる環境の幅が広く、夏の温度でも枯れる事はなく、徒長もしないのでとても育てやすいシダ植物だと分かりました。
元々斜面に自生しているので、活着する力は強いようですが、石へ活着させる時はくぼみにケト土等を入れて固めてあげると、より安定して活着してくれるのではないかと思います。
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