苔盆栽について
近年、若い世代の方にも人気がある盆栽の中でも、苔盆栽は育てやすく、ミニ盆栽等室内で楽しむ事もできるので、インテリアとしても親しまれています。
ポイントを押さえれば上手く育てる事ができるので、初心者の方にもおすすめです。
苔について
土や木の表面に活着して自生している植物で、国内には約1700種類、世界では約18000種類もの数が自生しているようです。
種類も多く、菌類やシダ植物・藻等も広義で苔と呼ばれる事もあります。
正式には生物の分類上、コケ植物門に属しているものの総称になります。
普通の植物と違い、養分や水分を循環させる維管束という器官や根がない植物で、温帯地域だけではなく高地・極地・熱帯等でも自生している強靭な植物になります。
近年では苔テラリウム等の室内インテリアとしての需要が高まっています。
苔盆栽で育てやすい苔の種類
ホソウリゴケやギンゴケ等の蘚類は日当たりが良く水はけの良い場所に自生しているので、盆栽で育てるのには向いている苔植物になります。
他にも先に紹介した2種類に比べ、湿度がある程度必要ですが、ホソバオキナゴケやハイゴケ、山ゴケ等もあります。
作り方
作成する時期
適期は特になく、年間通して自分の良いタイミングで始める事ができます。
用土
水はけの良い土質を選ぶようにし、市販の赤玉土等を使用すると便利です。
苔の敷き方
乾燥している状態だと上手く馴染まず苔が剥がれてしまう事があるので、コケが土と馴染みやすくする為にコケに水を含ませてあげます。
まず鉢に用土を6~7割程入れてあげます。
次に水分を含み泥上になったケト土を敷き詰めてあげます。
植え付ける苔に土等が付着して高さがある場合は、鉢からはみ出てしまうので用土やケト土の高さを調整してあげましょう。
ケト土の上から軽く苔を押し付け、隙間を埋めるように苔を植え付けてあげましょう。
育て方
置き場所
苔の種類により変化するのですが、ホソウリゴケやギンゴケであれば直射日光の当たる場所に置いて育てます。
ホソウリゴケはギンゴケに比べて葉焼けを起こしやすいので、長時間、直射日光の当たらない場所で育ててあげましょう。
ホソバオキナゴケやハイゴケ、山ゴケは直射日光を避けた明るい日陰で育ててあげ、乾燥させ過ぎないように管理しましょう。
肥料
養分を吸収する根をもっていない植物なので、肥料は必要ありません。
肥料を過剰に与え栄養が多すぎると、枯れる原因になるので注意しましょう。
水やり
あまり乾燥し過ぎると葉が傷んでしまうので、苔が乾燥してきたと思ったら水をあげてあげましょう。
霧吹き等で土の中まで水分が染み込む位にあげ、夏場は蒸れで苔が枯れてしまう恐れがあるので、朝の涼しい時間帯や夕方の涼しくなってきてから水をあげて下さい。
剪定
特に選定作業は必要ないのですが、葉が茶色になり見た目が気になるようなら、カットしてあげたり、その葉を取り除いてあげましょう。
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