シランについて
分類はラン科シラン属シランになります。
古くから親しまれている植物で、寒さ・暑さに強く、丈夫で育てやすい種類になります。
気温が下がってくると葉は落ちてしまいますが、春の暖かい季節になると新芽が出てきて葉を茂らせてくれます。
観賞方法
鉢植え・地植え等。
原産国
日本・中国。
育て方
用土
水はけの良い土を好みます。
鉢植えの場合は市販の山野草の土・花や野菜の培養土・ラン用の培養土等や赤玉土(小粒)4:鹿沼土(小粒)3:軽石3か赤玉土(中粒)6:腐葉土4の割合で混ぜ合わせた土を使用します。
地植えの場合は植え穴を掘った土に腐葉土を2~3割程混ぜ合わせた土を使用します。
肥料
肥料は特に必要ないのですが、植え替えの時に緩効性肥料を与え、定期的に置き肥を与えてあげると生育が良くなります。
液肥の場合は葉がある程度大きくなってから週に1度程与えてあげます。
花芽が出始めた開花前と開花後は肥料を与える事で花付きが良くなります。
寒い時期になり葉が落ち始めたら、肥料を与える必要はありません。
置き場所
日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。
基本的に暑さ・寒さには強いのですが、鉢植えの場合は凍らない程度の場所に移動させてあげるのが理想になります。
地植えの場合はひどい凍結の時以外は特に冬越しの対策は必要ありませんが、あまりに温度が低い時は株元をワラや腐葉土で覆っておくと温度が上がるので安心です。
水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いてから鉢底から水が出る位あげて下さい。
夏場は水切れに注意し、こまめに水をあげましょう。
地植えの場合は長く雨が降らず乾燥し過ぎている時以外は特に水やりは必要ありません。
植え付け・植え替え
春と秋の暖かい日が適しており、梅雨前に植え付ける事で根付きが良くなります。
苗よりも1回り大きな鉢を選んで、植え付けてあげたらたっぷりと水をあげて、1週間程は日陰に置いてから日当たりの良い場所に移動させます。
根の成長が早いので、1~2年に1回程、1回り大きな鉢に植え替えしてあげると良いでしょう。
病気・害虫
葉に黒いすす状のものや色むらがある時はウイルス病の可能性があるので、感染を予防する為に抜いて処分するようにしましょう。
植物体に暗褐色の斑点がある時は灰色カビ病にかかっている可能性があるので、その部分を切り落として薬剤を散布して感染を防ぎましょう。
灰色カビ病は湿度の高い環境を好むので、風通しの良い場所に移動させることで予防する事ができます。
アブラムシが付く事があり、栄養を吸い取り植物体を弱らせてしまうので、見つけ次第、薬剤をまいて駆除するようにしましょう。
増やし方
分球
毎年分球しながら増えていくので、地下球を分けて植え付けてあげます。
植え付けて2年程で花を付けてくれます。
株分け
10月頃が適期となり、植え替えの時に株分けをして増やすことができます。
株分けの際は手で割くか清潔なナイフ等で分けてあげ、切り口に殺菌剤を塗る事で菌の繁殖を防ぐ事ができます。
種まき
9~11月頃が種まきの適期になります。
菌の助けがないと発芽しないので、花の後に付く実から種を採取し、菌の多い親鉢の根元に種を蒔いておくと、夏ごろに新芽が出て2~3年程で花を付けてくれます。
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