ヒオウギについて
分類はアヤメ科アヤメ属ヒオウギになります。
以前は独立したヒオウギ属として分類されていたのですが、近年アヤメ科の花として再分類されました。
日本にも自生している夏咲きの植物で、厚みのある剣状の葉が重なり、扇を広げているように見える事からこの名前が付けられたそうです。
古くから庭植えや生け花の材料として親しまれ、生け花向きの品種等、様々な種類があります。
花は一日で終わりますが、次から次へと咲き続け、花後に種をつけます。
種は暫く落ちずに残り、花材として利用されています。
一般的な流通ではヒオウギ、ダルマヒオウギの名前で出回り、斑入りの葉の品種もありますが、そちらはやや育てるのが難しいようです。
観賞方法
庭植え、生け花。
原産地
日本、朝鮮半島、中国、台湾、インド北部。
育て方
用土
市販の草花用培養土で水はけの良いものを用います。
配合する場合は赤玉土小粒・腐葉土を7:3で混ぜ合わせたもの等を使用します。
肥料
地植えの場合は春と秋に、株のまわりに緩効性肥料を与えます。
鉢植えの場合は肥料切れを起こしやすく、4・7・10月頃に月1回程置き肥をするか、液体肥料を月3回程与えてあげましょう。
置き場所
極端なやせ地でなければ問題なく育ち、腐植質に富む肥沃な場所ほど成長が早く、花数も多くなります。
耐寒性・耐暑性、共に高く、日当たりと水はけが良ければ場所を選ばずに育てる事ができます。
水やり
湿度が高くなり過ぎないように土が乾いてから水をたっぷりと与えます。
根付いた後はある程度の乾燥に耐えますが、乾燥しすぎると葉先が枯れやすくなるので注意が必要です。
植え付け
春と秋が適期になり、開花直後の株分けや植え付けもできます。
日当たりの良い場所に腐葉土等を混ぜ込み、耕してから植え付けます。
秋はなるべく早めに植え付けて、冬前までに根付かせることで良い花を咲かせることができます。
植え替え
地植えの場合は株が混み合ってくるまで、そのまま育てて大丈夫です。
鉢植えの場合は2~3年を目安に古い土を落とし、根をほぐしてから植え替えてあげましょう。
6号鉢で3~5芽程が目安になります。
病気
梅雨時期にさび病や軟腐病にかかる事があるので、水はけと風通しを良くして予防するようにしましょう。
増やし方
株分け
時期は少し涼しくなってきた9月頃が適期になりますが、開花直後や早春にも株分けが可能です。
細かく分けすぎると成長が遅くなるので、3~5株程に分けて植え付けてあげましょう。
種まき
秋に一つのポットに3つ程種を蒔いて、間引きしながら1本だけ残します。
春の暖かくなるころに苗として植えられる位に成長してくれます。
開花するまでには2~3年程になります。
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