トウゲシバについて
分類はヒカゲノカズラ網ヒカゲノカズラ目ヒカゲノカズラ科トウゲシバになります。
薄暗い林床に群生することが多い常緑性のシダ植物で、葉は深緑色で、やや光沢があります。
トウゲシバは高い空中湿度にも適応するので、テラリウムやボトル内でも問題なく育ってくれます。
分布
北海道~琉球列島。
世界では東アジア、東南アジア、ハワイ。
観賞方法
テラリウム等。
自生地情報
薄暗い林床に群生しています。
育て方
置き場所
レース越しの窓際等、直射日光が当たらない、涼しい場所で育てられて下さい。
水やり
乾燥すると葉がしおれてきますので、乾燥する前にこまめに霧吹き等で水をあげて下さい。
葉から水分を吸収しますので、根元だけに水をあげるのではなく、株全体に水を吹きかけて下さい。
夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。
増やし方
株分け
1株~2株程を植えてあげて増えたものを株分けします。
育成日記
トウゲシバをテラリウムで育て、経過を観察していこうと思います。
育成の参考になりますと幸いです。
テラリウム
11/14~
育成環境:温度19℃~22℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
11/14~3/21
4か月程経ち、古い株が用土に倒れています。
トウゲシバは倒れた株から新芽が出てきてくれるという情報を聞いたことがありますので、暫くこのまま様子を見ようと思います。
育成環境:温度10℃~24℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
2022/3/21~9/20
6ヶ月程経ち、夏場の温度に耐えられず茶色になり枯れてしまいました。
残念ながらこちらのトウゲシバは諦めて、今後、温度管理に気を付けて新たにトウゲシバを育ててみようと思います。
育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
今度はオープンタイプの水槽で育ててみようと思います。
水が溜まりにくい斜面に植え付けてあげました。
温度管理に気を付け育てていこうと思います。
育成環境:温度24℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
2022/9/20~2023/3/19
6か月程経ち、特に変化なく育ってくれているようです。
育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
2023/3/19~2023/9/20
6か月程経ち、特に変化なく順調に育ってくれているようです。
これまで1年程トウゲシバを育ててきましたが、どうやら密閉空間での夏の暑さは苦手なようです。
気温に気を付ければ、密閉空間、オープンタイプの容器でも育ってくれるので、比較的育てやすいシダ植物だと分かりました。
今後もこちらのトウゲシバは育てていこうと思いますが、トウゲシバのテラリウムの育成日記はこれで終了にしたいと思います。
育成環境:温度15℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
上部をカットしたものを育てる
トウゲシバの上部をカットし、根が付いていないものを用土に埋めてあげて、根が生えてくるか育ててみようと思います。
2022/1/15~
後は蓋付きの容器で湿度を保ちながら育ててみようと思います。
育成環境:温度15℃~17℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
2022/1/15~5/25
4ヶ月程経ち、枯れることなく育ってくれています。
植物の種類別に一つ、一つに分けていると、水やり、換気にかなりの時間がかかりますので、他の植物と一緒にまとめようと思います。
容器から取り出してあげました。
カットした部分からおそらく根が出てきているようです。
新しい容器に移してあげました。
育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2022/5/25~9/27
4ヶ月程経ち、特に変化なく育ってくれています。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に植え付けてあげました。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2022/9/27~2023/3/19
6か月程経ち、特に変化なく育ってくれているようです。
育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
2023/3/19~2023/7/11
4ヶ月程経ち、順調に成長してくれています。
これまで1年半程トウゲシバを育ててきましたが、ある程度の湿度があると密閉空間・オープンタイプの環境でも徒長する事なく育ってくれるようです。
根の無い状態で上部を用土に挿してあげると発根するのには驚きでした。
夏の高温には弱いようなので温度管理には注意が必要です。
このトウゲシバは引き続き育てていこうと思いますが、こちらのトウゲシバの上部をカットしたものを育てる成長日記はこれで終了にしたいと思います。
育成環境:温度15℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に1回程。
下部をカットしたものを育てる
トウゲシバの下部をカットし、根が付いているものを用土に埋めてあげて育ててみようと思います。
1/15~
後は蓋付きの容器で湿度を保ちながら育ててみようと思います。
育成環境:温度15℃~17℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
1/15~5/25
4ヶ月程経ち、植物体が茶色になってしまいました。
トウゲシバは古くなった株が倒れて新しい芽がでてくるようなので、植物体の下部から芽が出ることはないようです。
育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
まとめ
トウゲシバは密閉空間・オープンタイプどちらでも育てやすいシダ植物なようです。
サイズを調整したい時はカットしてあげ、根の無い上部の部分を用土に植え付けてあげれば発根して育ってくれるので、テラリウム等でも扱いやすそうです。
ただ、密閉空間での夏の暑さには弱いようなので、その点は注意が必要だと思います。
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