モリムラマンネングついて
分類はベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)モリムラマンネングサになります。
小さなプクッとした葉はとても可愛らしく、育て方が簡単で増殖も早く、庭のグランドカバー用の多肉植物として有名です。
葉は長い楕円形で、5~7月に黄色い小さな花を咲かせます。
ビルの壁面や屋上の緑化で、ヒートアイランド現象の緩和にも役立っています。
原産地
原産地が不明で、帰化植物なのか、在来種なのかはっきりと分かっていません。
育て方
用土
湿度が高いとカビや根腐れする恐れがあるので、水はけの良い土を選びます。
市販のセダム用の土等でもよいです。
害虫対策に用土にコーヒー殻等をまいておくと、ナメクジ等を寄せ付けない効果があります。
肥料
株の中に栄養を蓄える事ができるので、特に与えなくてもよく育ってくれます。
もし肥料を与える時は、植え替えの時に元肥として少量与えて下さい。
温度
気温が低くなると一部的に枯れてしまいますが、暖かくなるとまた新芽が出てきてくれます。
置き場所
日陰で育てると繁殖の勢いが日向に比べ弱くなってしまい、葉が徒長し細くなり葉のモコモコしている感じが出ず、グランドカバー全体がスカスカになってしまう恐れがあります。
日陰で管理するとすぐに徒長することはありませんが、過湿過ぎるとカビや根腐れの原因になる可能性がありますので、風通しの良い日向で育てる事をおすすめします。
水やり
夏場に水やりをし過ぎると湿気で根を傷めてしまう恐れがあるので、極力水を与えないようにし、雨が降らず乾燥が続く時は、土が少し湿る程度に水をあげて下さい。
受け皿の水を放置した状態等も、根腐れの原因になりますので注意して下さい。
冬場は秋口に多めに水を与えると、後は月に1度程、土が少し湿る程度の水やりで大丈夫です。
冬場も水の与えすぎは根腐れの原因になりますので注意して下さい。
地植えの場合は雨の水分だけで十分で、気温が低くなると一部的に枯れてしまいますが、暖かくなると新芽が出てきます。
植え付け
適期は4~6月、9~10月になります。
鉢の底にネットを敷き、その上に軽石等を詰めて水を流れやすくします。
背が低いので鉢の土を多めに入れて、葉が鉢に隠れないようにしてあげます。
小分けにする際は根を傷つけないように注意しながら、ほぐしてあげて小分けして下さい。
植え付け後は土が乾いている場合はスポイトや霧吹き等で水を与え、水の与えすぎには注意して下さい。
植え替え
適期は春、秋頃になり、1~2年程で鉢の根がいっぱいになったら、養分が十分にいきわたらなくなることがありますので、植え替えをおこなって下さい。
病気・害虫
株同士の隙間が小さくなり湿度が高くなると、アブラムシやカイガラムシ、ナメクジ等が集まりやすくなります。
特に梅雨の時期は害虫が集まりやすので、市販の駆除剤を使用するか、塩やコーヒ殻等を蒔いて弱らせて、できるだけ駆除して下さい。
又、梅雨時期は黒点病にもかかりやすくなるので、黒点病にかかっている葉はすべて取り除き浸食を防ぐようにして下さい。
増やし方
根が込み合ってくる、1~2年を目安に剪定を行い、剪定したもの茎を用土に接するように置いてあげると発根し増えていきます。
株分け
根を傷めないように注意しながら株を抜いてあげ、伸びすぎたり、傷んだ根があった場合はカットして植え付けてあげます。
葉挿し
葉を摘み取ってあげて土に寝かせておくと、新しい株が出てきます。
水を与えると発芽の妨げになる事がありますので、水は与えないで下さい。
発芽した後は、水を与え始めて大丈夫です。
コメント