【ハイゴケ】育て方・増やし方の方法

ハイゴケが群集している写真です。 苔植物
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ハイゴケについて

ハイゴケの葉の拡大画像。

分類はハイゴケ科ハイゴケ属ハイゴケになります。

乾燥に強く、這いながら成長するので、テラリウム、パルダリウム、苔玉、盆栽、苔庭等に良く使われるポピュラーな苔で、初心者でも育てやすい苔植物です。

名前の由来は、土手、岩等を這うように成長するので、ハイゴケと名付けられたそうです。

 

葉について

黄緑色の葉をしており、湿度、乾燥に強く、場所を選ばす育ってくれる丈夫な種類です。

乾燥すると茶色に変色しますが、枯れていなければ、生育環境を整えてあげると復活してくれます。乾燥しても少し色が変化するくらいで、一日で急激に悪い状態になる事はなく、時間があまりかからず、元の姿に戻ってくれるので、初心者でも育てやすい植物です。

 

観賞方法

テラリウム、パルダリウム、苔玉、盆栽、苔庭等。

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分布

日本全土に分布。

世界では東南アジアやシベリア、東アジア、ハワイに自生。

 

自生地情報

明るい日陰や、日当たりのよい、土手や岩の上等に自生。

自生地の光量:2800㏓程(緑が綺麗な状態で生育している場所を計測)

 

 

 

 

 

育て方

ハイゴケが群集している様子。

湿度と日当たりが必要で、日光を好みます。

 

用土

ハイゴケは土がなくても育つので、特にこだわる必要はありませんが、基本的には水はけと保水性を考え、赤玉土か鹿沼土にピートモスやバーミキュウライトを混ぜたものを使用します。

肥料は特に必要なく、与えると枯れてしまう恐れがありますので、注意されて下さい。

 

温度

耐寒性があり、ある程度の暑さにも強いですが、高温の蒸れは苦手なので、容器内での温度の上昇には気を付けて下さい。

 

置き場所

乾燥しすぎると枯れてしまう事がある為、一日中直射日光が当たる場所は避けられ、午後から日陰になる場所や、明るい半日蔭がよいでしょう。

 

屋内の場合

テラリウムで育てられる場合は、直射日光があたると容器内の温度が上昇し、蒸れで枯れてしまう恐れがありますので、直射日光が当たらない明るい場所で育てられて下さい。

越冬も特に準備は必要ありませんが、エアコンの風が直接あたる場所は、乾燥しすぎる恐れがありますので避けられて下さい。

直射日光が当たらない、窓際のカーテンのレース越しの画像。

 

屋外の場合

日光を好みますので、日が全く当たらない場所は避けられて下さい。

木漏れ日の当たる半日蔭の場所がよいです。

雑草が生えてきた場合は、こまめに抜いてあげましょう。

雑草を抜くとき、苔が一緒にはかれる可能性がありますので、苔を押さえながら抜いてあげて下さい。

密集しすぎると蒸れてしまう恐れがありますので、ハサミを入れ、隙間を作ってあげて下さい。

雪が積もっても元気に育ってくれますので、越冬も特に準備は必要ありません。

 

水やり

乾燥に強く、多少水やりを忘れても大丈夫です。

しかし、あまり乾燥しすぎると枯れてしまう恐れがあります。

外に地植えをする場合は、乾燥しないように土が乾いていたら水をたっぷりと与えます。

夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。

湿潤時の葉の様子
乾燥時の葉の様子

 

霧吹きでハイゴケに水を与えた時の葉の開きを撮影しています。

良かったらご覧になって下さい。

 

 

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増やし方

 

移植法

種苔を直径2㎝位の小さな株に分け、根を軽く土に埋め、植え付けます。

直射日光が当たらない、涼しい場所で育てられて下さい。

2㎝角程のハイゴケを用土に植え付けてあげています。

 

まき苔

ハイゴケを乾燥させてから、揉み砕いて細かくします。

ハイゴケを乾燥させて細かく揉み砕いています。

 

用土の上に薄く敷き、半日蔭の風通しの良い場所に置きます。

乾燥させて揉み砕いたハイゴケを用土に薄く敷いています。

水やりは毎日は必要ありませんが、芽が生え揃うまでは、土が乾燥しないように、注意されて下さい。

 

 

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育成日記

ハイゴケをテラリウムや蒔きゴケ、移植法で育て、経過を観察していこうと思います。

育成の参考になりますと幸いです。

 

テラリウム

9/26~

ハイゴケを蓋付きの容器の中に植え付けています。

育成環境:温度25℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

 

9/26~10/13

ハイゴケの蓋を外した横からの写真。

ハイゴケの蓋を外した上からの写真。
葉先が少し茶色に変色しています。

 

葉先が茶色に変色してきました。

やや乾燥している場所に自生しているので湿度が高すぎるのでしょうか?

蓋を開けっ放しにして通気性を良くし様子を見てみます。

 

育成環境:温度24℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

 

10/13~11/7

容器の蓋を外した上からの写真。
葉先が茶色になってきています。

蓋を開けオープンで様子を見ていますが、葉先の茶色い部分はあまり広がらず、とどまってくれています。

引き続き蓋を開けオープンにして様子を見ていこうと思います。

 

育成環境:温度19℃~23℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

 

11/7~3/29

容器の蓋を外した上からの写真。
葉先が茶色になり、全体的に元気がないように見えます。

4か月程経ちましたが、全体的に少し元気がないように見えます。

 

育成環境:温度10℃~24℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

 

2022/3/29~11/1

夏の暑さで葉が茶色になっている様子です。

7ヵ月程経ち、夏の暑さで乾燥し過ぎたのか、葉がだいぶ茶色になってきています。

水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの容器にまとめてあげようと思います。

 

オープンタイプの容器に植え替えてあげた写真です。

新たな容器に置いてあげました。

ここからうまく育ってくれるか心配ですが、湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。

 

育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

2022/11/1~2023/3/19

古い葉が枯れて始めて、新芽が出てきている様子です。

4ヶ月程経ち、古い葉が茶色になり新芽が出てきてくれています。

 

育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:照明等で明るさを確保した場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

蒔きゴケ

ハイゴケを乾燥させ、揉み砕いて細かくし、用土の上に薄く敷いてあげて育てます。

11/7~

乾燥させたハイゴケを細かく砕いたものを、用土に薄く敷いた写真です。

育成環境:温度19℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

 

11/7~6/14

7ヶ月程経った後の写真です。

7ヶ月程経ち、特に変化がありません。

乾燥しすぎて芽が出てこないのではないかと考え、蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて通気性を良くした容器に移してあげようと思います。

 

新しい容器に植え付けてあげました。

新しい容器に移してあげました。

 

育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

2022/6/14~10/31

葉が徒長気味になっています。

4ヶ月程経ち、緑色は維持してくれていますが、少し徒長気味のようです。

水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒に、徒長対策も兼ね、オープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。

 

オープンタイプの水槽の写真です。

こちらの水槽で育てていこうと思います。

 

オープンタイプの水槽に植え替えてあげました。

新たな水槽に置いてあげました。

オープンタイプの水槽なので湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。

 

育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて通気性を良くした容器。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

2022/10/31~2023/3/19

新芽が出てきてくれています。

5ヶ月程経ち新芽が増えて成長してくれています。

相変わらず徒長気味ですがこのままの環境で様子を見ていこうと思います。

 

育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:照明等で明るさを確保した場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

2023/3/19~2023/12/21

約9か月後の画像です。

約9ヶ月程経ち、夏の暑さで新芽が枯れてしまいましたが、涼しくなりまた新芽が出てきてくれています。

 

育成環境:温度12℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:照明等で明るさを確保した場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

移植法

種苔を直径2㎝位の小さな株に分け、根を軽く土に埋めてあげて育てます。

11/7~

2㎝角程のハイゴケを用土に植え付けています。

育成環境:温度19℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:3日~1週間に一回程。

 

11/7~6/14

葉が茶色になっています。

7ヶ月程経ち、葉が少し増えたようですが、気温が上がり乾燥しすぎたのか茶色になってきています。

苔の種類別に一つ、一つに分けていると、水やり、換気にかなりの時間がかかりますので、蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて通気性を良くした容器に、他の苔と一緒にまとめようと思います。

 

新しい容器に植え替えてあげました。

新しい容器に移してあげました。

 

育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンにして育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

 

2022/6/14~7/12

葉が茶色になっています。

1ヶ月程経ち、環境を変えたのがいけなかったのか、葉がだいぶ茶色になっています。

残念ながらこちらのハイゴケは諦めて、今後新たにオープンタイプの容器でこまめに水やりをしながら育ててみようと思います。

 

育成環境:温度24℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて育てています。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。

水やり:1~2週間に一回程。

換気:1~2週間に5分程

 

テラリウム(密閉空間)

 

2023/12/21~

ハイゴケを植え付けた画像です。

ある程度に分けたハイゴケを蓋付きの容器で密閉空間の環境に植え付けてあげました。

以前育てていたものは、温度と蒸れで枯れてしまったので、今回は温度管理に気を付け、日当たりの良い場所に自生しているので、徒長対策の為、光量を強めに当てて育てていこうと思います。

 

育成環境:温度12℃~14℃、光量3000㏓~4000㏓程。蓋付きの容器で密閉空間の環境で育てます。

用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。

置き場所:照明等で明るさを確保した場所。

水やり:1~2週間に1回程。

換気:1~2週間に1回、5分程

 

 

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