オオカサゴケにについて
分類はハリガネゴケ科カサゴケ属オオカサゴケになり、天然のオオカサゴケは生息域が少なく、希少性が高い苔になります。
日陰地の山の斜面や、腐葉土が溜まったような場所に自生しており、湿潤した環境を好む為、渓流沿いや水が滴るような斜面に自生する事も多いです。
大型で、まるで緑色の花が咲いているかのように美しい苔になり、高さがあるので、苔テラリウム等で人気があります。
葉について
葉の長さは1~2㎝程、色は濃ゆめの緑で薄く、透き通っています。
乾燥すると、傘を閉じたように葉を閉じ縮れます。
根について
茎の長さは3~8㎝程、茎の下部分が土に埋もれた地下茎になる事が特徴で、地中から直立茎を伸ばし立ち上がります。
観賞方法
テラリウム等。
自生地情報
直射日光があまり当たらない、渓流沿いの湿度が高い腐葉土上に自生しており、日中の光量は2500㏓程。(緑が綺麗な状態で生育している場所を計測)
育て方
乾燥、紫外線に弱い苔なので、常に湿っている環境で、日陰~半日蔭で育てられて下さい。
温度
苔を育てる温度は30℃くらいまでは問題ないと考えられていますが、夏場等は30℃を超えますので、蓋付きの容器で育てられる場合は、置き場所を調整し、育てられる事をお勧めいたします。
苔テラリウム等、容器で育てられる場合は直射日光が当たらない場所で管理する事で、容器内の気温上昇を抑える事が出来ます。
置き場所
蓋付きの容器で育てる場合は、湿度が保て育てやすい苔なのですが、窓際に置くと蒸れで枯れてしまう事もありますので、部屋の隅等、直接日差しが当たらない場所で育てられて下さい。
夏場の暑い時期は、容器内が高温になり蒸れてしまうので、玄関、トイレ等の涼しい場所に移動させて下さい。
水やり
葉が乾燥する前に霧吹き等でこまめに水をあげて下さい。
葉から水分を吸収しますので、根元だけに水をあげるのではなく、株全体に水を吹きかけて下さい。
夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。
増やし方
地下茎から新しい芽を伸ばし増えるので、地下茎をカットして移植する方法で増やします。
自然の自生しているオオカサゴケは春頃と秋頃、暑さ寒さが落ち着いた気温環境になると新芽をだします。
室内等では同等の気温環境になると、新芽をだしてくれます。
育成日記
オオカサゴケをテラリウム、水中化、カットしたものを育て、経過を観察していこうと思います。
育成の参考になりますと幸いです。
テラリウム
10/22~
育成環境:温度19℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
10/22~1/5
2ヶ月程経ちましたが、綺麗な緑を維持してくれています。
育成環境:温度10℃~23℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
1/5~4/12
3ヶ月程経ち、葉も緑色を維持してくれており、新芽がでてきています。
育成環境:温度10℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
2022/4/12~9/20
5ヶ月程経ち、1年程順調に育っていたのですが、気温が高すぎて茶色になり枯れてしまいました。
残念ながらこちらのオオカサゴケは諦めて、今後は温度管理に気を付け育てていこうと思います。
育成環境:温度24℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
新たにこちらの水槽で育てていこうと思います。
湿度が高い場所に自生していますので、少し水が溜まるやすい場所に植え付けてあげて育てていこうと思います。
育成環境:温度24℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るくした場所。
水やり:1~2日間に一回程。
地下茎、茎、葉をカットしたものを増やす
10/31~
育成環境:温度19℃~23℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
10/31~11/16
2週間程で茎の部分から新芽が出てきています。(緑色の丸部分)
茎から発芽してくれるなら、石に活着できるかもしれないので、後日、試してみようと思います。
育成環境:温度17℃~23℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
11/16~11/19
11/16日からまだ3日しか経っていませんが、新たに2本新芽が出てきました。(緑色の丸部分)
まだ茎からしか芽はでてきていませんが、地下茎や葉からもでてきてくれるのでしょうか?
育成環境:温度19℃~20℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
11/19~12/1
仮根からも新芽がでてきてくれて、前にでてきていた新芽もだいぶ伸び、先端に葉が広がってきています。
育成環境:温度10℃~20℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
12/1~12/16
葉が開いてきています。
これからどのように大きな葉に成長してくれるか観察が非常に楽しみです。
育成環境:温度10℃~18℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
12/16~1/27
1ヶ月経ち葉がだいぶ大きくなってくれました。
育成環境:温度10℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
1/27~7/2
5か月程経ちましたが、葉の大きさも変わらず特に変化がありません。
手前にシダ植物が出てきてくれたので、せっかくなので育ててみようと思います。
育成環境:温度10℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
7/2~9/20
2ヶ月程経ち、温度が高いのが原因でだと思いますが、茶色になってしまい枯れてしまいました。
残念ながらこちらのオオカサゴケは諦めて、今度は温度管理に気を付け育てていこうと思います。
育成環境:温度24℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
新たに地下茎、茎、葉をカットしたものを用意しました。
今度はオープンタイプの水槽で育ててみようと思います。
水槽の水が溜まりやすい少しくぼみになっている場所に置いてあげました。
温度管理に気を付け育てていこうと思います。
育成環境:温度24℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
2022/9/20~10/31
1ヶ月程経ち、小さいですが新芽が出てきてくれています。
前回は葉が大きくならなかったのですが、今回はオープンタイプの水槽で通気性を良くし、照明もかなり当たる場所にあるので、葉が大きくなる事に期待し、様子を見ていこうと思います。
育成環境:温度18℃~24℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
2022/10/31~11/23
1ヶ月程経ち、新芽が新たに2本出て成長してくれています。
育成環境:温度18℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
水中化
11/21~
1本、1本に分けたオオカサゴケを糸等で石に固定してあげます。
後は水中で育ててみようと思います。
育成環境:水温19℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
二酸化炭素の添加、無し。
11/21~4/5
4か月程経ちましたが、葉の上から茎が伸び水面に芽が出てきています。
自然のものも水没した場合はこのように成長し増えていくのでしょうか?
葉を形成してくれるかもしれないので、このままの環境で様子を見ようと思います。
育成環境:水温17℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
二酸化炭素の添加、無し。
2022/4/5~12/6
8ヶ月程経ち、元々あった葉は茶色になり枯れてしまいましたが、残った茎から新芽が出てきてくれています。
この新芽は水中の環境にあって成長している可能性があるので、このままの環境で育てていこうと思います。
水中でバラバラになってしまうので、もう一度糸で固定してあげようと思います。
新たに糸で固定してあげました。
育成環境:温度12℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。水中で育てています。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
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