アオイトゴケについて
分類はシノブゴケ科キヌイトゴケ属アオイトゴケになります。
樹幹の基部や石垣に暗緑色~黄緑色の群落をつくり、湿った状態だと葉が展開していますが、乾燥してくると糸状になります。
観賞方法
苔テラリウム等。
分布
日本全土。
世界では中国、ヒマラヤ地方。
自生地情報
日当たりの良い、やや乾燥した場所の樹幹の基部や石垣に大きな群落を作ります。
育て方
温度
苔を育てる温度は30℃くらいまでは問題ないと考えられていますが、夏場等は30℃を超えますので、置き場所を調整し、育てられる事をお勧めいたします。
苔テラリウム等、容器で育てられる場合は直射日光が当たらない場所で管理する事で、容器内の気温上昇を抑える事が出来ます。
置き場所
レース越しの窓際等、直射日光が当たらない、涼しい場所で育てられて下さい。( 夏場の暑い時期は、容器内が高温になり蒸れてしまうので、玄関、トイレ等の涼しい場所に移動させて下さい。 )
水やり
苔が乾燥してきたと思われたら、霧吹き等で水をあげて下さい。
夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。
増やし方
移植法
種苔を直径2㎝位の小さな株に分け植えます。
直射日光が当たらない、涼しい場所で育てられて下さい。
育成日記
アオイトゴケをテラリウムや移植法、蒔きゴケ、葉挿し、石へ活着させて育て、経過を観察していこうと思います。
育成の参考になりますと幸いです。
テラリウム
9/28~
育成環境:温度25℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
9/28~10/13
葉先が茶色に変色してきました。
やや乾燥している場所に自生しているので湿度が高すぎるのでしょうか?
蓋を開けっ放しにして通気性を良くし様子を見てみます。
育成環境:温度19℃~28℃、光量500㏓~2000㏓程。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
10/13~11/7
蓋を開けオープンタイプで様子を見ていますが、葉先や茎の茶色い部分が広がってきています。
アオイトゴケは密集して自生していますので、1本、1本の隙間が広すぎた可能性があります。
次に作成する時は、5本くらいを束にして作成してみようと思います。
引き続き蓋を開けオープンにして様子を見ていこうと思います。
育成環境:温度 19℃~23℃、光量500㏓~2000㏓程。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
11/7~12/24
だいぶ茶色の部分が多くなってしまいました。
残念ながらこちらのテラリウムは諦めて新たに作成したいと思います。
育成環境:温度 10℃~22℃、光量500㏓~2000㏓程。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
ある程度の塊のままテラリウムを作成しました。
苔同士が密着し、保湿できると思いますので今度は成功させたいです。
育成環境:温度 16℃~18℃、光量500㏓~2000㏓程。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
12/24~6/24
6ヶ月程経ち、暑くなり乾燥し過ぎたのか葉先が茶色になってきています。
少し湿度を高める為に、蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けてあげ、通気性を良くした容器に移してあげようと思います。
新しい容器に移してあげました。
湿度が少し高くなったと思うので上手く育ってほしい所です。
育成環境:温度 10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋を外しオープンタイプにして育てています。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
2022/6/24~10/31
4ヶ月程経ち、夏の暑のせいとおそらく湿度が少しある状態なので、容器内が蒸れてしまい、葉が茶色になってしまいました。
残念ながらこちらのアオイトゴケは諦めて、他のオープンタイプで育てているアオイトゴケの様子を見ていこうと思います。
育成環境:温度 18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けてあげ、通気性を良くした容器。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
2023/5/29~
新たに蓋付きの容器で密閉空間の環境に植え付けてあげました。
前回は暑さと蒸れで枯れてしまったので、今回は夏の暑さに気を付け、日当たりの良い斜面に自生しているので、光量を強めに当てて育てていこうと思います。
育成環境:温度27℃~29℃、光量3000㏓~4000㏓程。蓋付きの容器で密閉空間の環境で育てます。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に1回程。
換気:1~2週間に1回、5分程。
蒔きゴケ
アオイトゴケの蒔きゴケの情報はがなく、上手く芽が出てくれるかは分かりませんが試してみようと思います。
11/11~
アオイトゴケを乾燥させてから、揉み砕いて細かくします。
後は用土に薄く蒔いてあげて育てます。
育成環境:温度18℃~19℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
11/11~6/14
7ヶ月程経ち、特に変化がありません。
乾燥し過ぎていると芽が出てこないのではないかと考え、シリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて通気性を良くした容器に移してあげようと思います。
新しい容器に移してあげました。
育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
6/14~7/12
1ヶ月程経ち、環境を変えたのがいけなかったのか、植物体が茶色になってしまいました。
残念ながらこちらのアオイトゴケは諦めて、今後新たにオープンタイプの容器で、こまめに水やりをしながら育ててみようと思います。
育成環境:温度24℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて育てています。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に5分程。
移植法
種苔を直径2㎝位の小さな株に分け、植えてあげて育てます。
11/3~
育成環境:温度19℃~22℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
11/3~6/14
7ヶ月程経ち、乾燥のせいか少し葉先が茶色になっています。
苔の種類別に一つ、一つに分けていると、水やりにかなりの時間がかかりますので、他の苔と一緒にまとめようと思います。
新しい容器に移してあげました。
育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
2022/6/14~10/31
4ヶ月程経ち、夏の暑さには耐え、特に変化なく育ってくれているようです。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒に更に大きなオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
オープンタイプの水槽なので湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。
育成環境:温度18℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
2022/10/31~2023/3/19
5ヶ月程経ち、葉が茶色になってきていますが、環境に合った新芽が出てくるかもしれませんので、このままの環境で育てていこうと思います。
育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に一回程。
葉挿し
アオイトゴケの葉挿しの情報が少なく、上手く芽が出てくれるかは分かりませんがアオイトゴケの葉挿しを試してみようと思います。
12/19~
地下茎から芽がでてきていますので地下茎を残し、1つに分けてあげます。
後は蓋を外しオープンにして通気性を良くし、育ててみようと思います。
育成環境:温度14℃~16℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
12/19~6/24
6ヶ月程経ちましたが、葉も緑色を維持しており、特に変化はありません。
育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
2022/6/24~10/3
3ヶ月程経ちましたが特に変化がありません。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
オープンタイプの水槽なので湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
2022/10/3~2023/3/19
5ヶ月程経ち、古い葉は茶色になり、所々から新芽が出てきてくれています。
育成環境:温度9℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に一回程。
石への活着
アオイトゴケの石への活着の情報が少なく、上手く石へ活着してくれるかは分かりませんがアオイトゴケを石へ活着させてみようと思います。
12/19~
地下茎部分を残しある程度に分けたアオイトゴケを糸等で石に固定してあげます。
後は蓋を外しオープンにして通気性を良くし、育ててみようと思います。
育成環境:温度14℃~16℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
12/19~6/14
6ヶ月程経ち、乾燥し過ぎたのか葉先が少し茶色になってきています。
湿度を高める為、蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて通気性を良くしてあげて育てていこうと思います。
育成環境:温度10℃~29℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋が付いていないオープンタイプの容器を使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
6/14~9/27
3ヶ月程経ち、夏場の暑さのせいか、葉が茶色になって枯れてしまいました。
残念ながらこちらのアオイトゴケは諦めて、今後、温度管理に気を付けながらアオイトゴケの石への活着に挑戦しようと思います。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋の四隅にシリコン製のシールを貼り、少し隙間を開けて通気性を良くして育てています。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
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