キダチヒラゴケについて
分類はイヌマゴケ目ヒラゴケ科キダチヒラゴケ属キダチヒラゴケになります。
岩の壁面や樹幹に大きな群落をつくり、石灰岩上にも自生し、葉は淡緑色~灰緑色で、光沢がありますがやや色あせています。
まるでプレスされたように平たい特徴的な形状をしております。
分布
本州~琉球。
世界では朝鮮、中国、熱帯アジア。
観賞方法
苔テラリウム、石への活着等。
自生地情報
岩の壁面や樹幹に大きな群落をつくり、石灰岩上にも自生します。
育て方
温度
苔を育てる温度は30℃くらいまでは問題ないと考えられていますが、夏場等は30℃を超えますので、置き場所を調整し、育てられる事をお勧めいたします。
苔テラリウム等、容器で育てられる場合は直射日光が当たらない場所で管理する事で、容器内の気温上昇を抑える事が出来ます。
置き場所
レース越しの窓際等、直射日光が当たらない、涼しい場所で育てられて下さい。( 夏場の暑い時期は、容器内が高温になり蒸れてしまうので、玄関、トイレ等の涼しい場所に移動させて下さい。 )
水やり
苔が乾燥してきたと思われたら、霧吹き等で水をあげて下さい。
夏場等、日中の気温が高い時に水やりをすると蒸れて葉が茶色に変色する恐れがありますので、朝の涼しい時間、夕方に水やりをして下さい。
育成日記
キダチヒラゴケをテラリウムや葉挿し、石へ活着させて育て、経過を観察していこうと思います。
育成の参考になりますと幸いです。
テラリウム
2024/3/4~
1本に分けたキダチヒラゴケを用土に植え付けてあげ、蓋付きの密閉空間の環境で育てていこうと思います。
以前育てていたものは、少し徒長しているようだったので光量を強めに当てて育てていこうと思います。
育成環境:温度17℃~19℃、光量3000㏓~4000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
石への活着
キダチヒラゴケの石への活着方法の情報はなく、自生しているもので葉から新たな固定がでてきているものを発見したので、上手く芽が出てくれるかは分かりませんがキダチヒラゴケの石への活着を試してみようと思います。
キダチヒラゴケの茎を糸等(モビロンバンド等、伸縮性があるものが固定しやすいです)で固定してあげて、成長を観察していこうと思います。
11/3~
育成環境:温度19℃~22℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉に霧吹き等で水をあげます) 。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
11/3~11/25
本当に小さいのですが新芽が出てきてくれています。
これからどのように成体のような葉の姿になるのか、非常に楽しみです。
育成環境:温度18℃~19℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉に霧吹き等で水をあげます) 。 腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
11/25~12/16
新芽がだいぶ伸びてきています。
育成環境:温度10℃~19℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉に霧吹き等で水をあげます)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
12/16~1/27
1ヶ月程経ち、葉の形が分かるようになってきました。
これから大きくなってくれるのが、非常に楽しみです。
育成環境:温度10℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉に霧吹き等で水をあげます)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
1/27~3/29
2ヶ月程経ち、大きく成長してきてくれています。
育成環境:温度10℃~24℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉に霧吹き等で水をあげます)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
3/29~4/12
2週間程経ち、活着しているようなので確認してみようと思います。
逆さまにしても剝がれ落ちず、無事に活着してくれています。
今後もこのままの環境で育てていこうと思います。
育成環境:温度18℃~26℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程(葉に霧吹き等で水をあげます)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1週間に一回、5分程。
2023/4/12~9/27
5ヶ月程経ち、特に変化なく育ってくれています。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器で腰水管理。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程(葉に霧吹き等で水をあげます)。腰水の水が減ったら足してあげます。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2023/9/27~2024/3/4
約5ヶ月程経ち、画像がなく申し訳ないのですが、オープンタイプの環境で湿度が足りないようで葉が茶色になり枯れてしまいました。
残念ながらこちらのキダチヒラゴケは諦めて、今後新たにキダチヒラゴケの石への活着に挑戦しようと思います。
育成環境:温度12℃~30℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
葉挿し
キダチヒラゴケの葉挿しの情報はなく、自生しているもので葉から新たな固定がでてきているものを発見したので、上手く芽が出てくれるかは分かりませんがキダチヒラゴケの葉挿しを試してみようと思います。
葉の先端から1㎝程をカットし、成長点を止めてあげ、芽をでやすくしたものを用土の上にのせてあげて育てます。
11/7~
育成環境:温度19℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
11/7~12/16
新芽が大きくなってくれてきています。
これからどのような過程で葉の姿を形成していくのか非常に楽しみです。
育成環境:温度10℃~22℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
12/16~1/27
1ヶ月程経ち少し葉の形が分かるようになってきました。
育成環境:温度10℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
1/27~6/29
5ヶ月程経ち、画像が悪く申し訳ないのですが、葉からも新芽が出てきてくれています。
今のところ無事に育ってくれているようなので、温度管理に気を付けながらこのままの環境で様子を見ていこうと思います。
育成環境:温度10℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2023/6/29~10/3
3ヶ月程経ち、夏の暑さのせいか新芽が茶色になってきています。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
オープンタイプの水槽なので湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2023/10/3~2024/3/4
約5ヶ月程経ち、画像がなく申し訳ないのですが、オープンタイプの環境で湿度が足りないようで葉が茶色になり枯れてしまいました。
残念ながらこちらのキダチヒラゴケは諦めて、今後新たにキダチヒラゴケの葉挿しに挑戦しようと思います。
育成環境:温度12℃~19℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
蒔きゴケ
キダチヒラゴケの蒔きゴケの情報がなく、上手く芽が出てくれるかは分かりませんがキダチヒラゴケの蒔きゴケを試してみようと思います。
11/11~
個体が大きいので、大きにカットしています。
根や茎からも発芽しているものがあるので、根、茎もカットしていれています。
後は蓋付きの容器で湿度を保ちながら育てようと思います。
育成環境:温度19℃~21℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:3日~1週間に一回程。
換気:1週間に一回、5分程。
11/11~6/29
7ヶ月程経ち、細い芽のようなものが伸びています。
キダチヒラゴケの新芽だとしたらだいぶ徒長しているのですが、温度が高くなってきているので、暫くこのままの環境で様子を見ていこうと思います。
育成環境:温度10℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2023/6/29~10/17
4ヶ月程経ち、夏の暑さのせいか葉が茶色になってきています。
水やり、換気にかなりの時間がかかってしまうので、他の植物と一緒にオープンタイプの水槽にまとめてあげようと思います。
容器から取り出してあげました。
仮根がだいぶ土に活着してくれています。
こちらの水槽で育てていこうと思います。
新たな水槽に置いてあげました。
オープンタイプの水槽なので湿度、温度管理に気を付けながら育てていこうと思います。
育成環境:温度22℃~32℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:西側の窓際、レース越しの明るい場所。
水やり:1~2週間に一回程。
換気:1~2週間に一回、5分程。
2023/10/17~2024/3/4
約4ヶ月程経ち、画像がなく申し訳ないのですが、オープンタイプの環境で湿度が足りないようで葉が茶色になり枯れてしまいました。
残念ながらこちらのキダチヒラゴケは諦めて、今後新たにキダチヒラゴケの蒔きゴケに挑戦しようと思います。
育成環境:温度12℃~19℃、光量500㏓~2000㏓程。オープンタイプの水槽。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2日間に一回程。
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