シンビジウムについて
分類はラン科シュンラン属(シンビジウム属)シンビジウムになります。
東南アジアから日本にかけて自生する原種を交雑育種してできた洋ランで、寒さにも強く、定期的に植え替えを行なってあげ、日光に当ててあげれば、良く育ち花を咲かせるたいへん丈夫なランの種類です。
株の根元に丸く膨らんだバルブと呼ばれる茎の変形した部分があり、養分や水分を溜めて成長します。
切花にしても1ヶ月以上咲き続けるので、切花としても楽しむ事ができます。
観賞方法
鉢植え、切花等。
原産国
アジア、オセアニア。
育て方
用土
市販のラン用の用土か、自分で配合する場合は、軽石とバークチップを8:2で混ぜ合わせたものか、日向土とパーライトを6:4で混ぜ合わせたものを使用します。
苗が小さい時は細かいものを使用しますが、株が大きくなったら中粒のものを使用してください。
肥料
春から真夏前まで、固形の有機質肥料を1ヶ月に1回取り替えながら置き肥します。
緩効性化成肥料の場合は、効果が長持ちするので春に1回与えてあげます。
9月頃まで週一回水の代わりにたっぷりと液体肥料も同時に与えてあげましょう。
置き場所
年間を通して日当たり、風通しが良い場所で育てて下さい。
真冬以外は屋外で育てる事ができ、5月~9月頃からは強い直射日光を避けるために遮光率の低い遮光ネット等を張ってあげましょう。
冬場に室内に取り込んでいる時、暖かな日中は外に出して外気に当ててあげましょう。
水やり
春、新芽が出てから秋までは、乾燥に気を付けながら水をあげて下さい。
夏場は乾燥しやすいので、朝か夕方の涼しい時間帯に毎日水をあげて下さい。
秋から冬は水やりを控えめにして、週に1~2回程の頻度にしてあげ、蕾が伸び始めたら水やりの回数を増やし、水切れに注意しましょう。
植え付け
4~5月頃が適期になります。
根を立てに伸ばすので、できるだけ縦長鉢を用意して、大きめの鉢底石を入れ用土を入れます。
深く植えすぎないようにして、隙間に用土を入れ、鉢の下から水が出てくるまで水をあげましょう。
植え替え
4月頃が適期になり、2年に1回を目安に行います。
鉢の大きさは2年後に株がはみ出す位の小さめの鉢を選んで下さい。
植え替えの時期が遅れると、成長が遅くなり、翌年に花をつけない原因になるので注意して下さい。
害虫・病気
アブラムシやカイガラムシが付く事があります。
風通しが良い場所に置いてあげて予防しましょう。
葉にまだらの黒い斑点が出て、花が咲きにくくなるウイルス病にかかる事があります。
周囲の株に移る事があるので、発見次第、廃棄処分して下さい。
増やし方
株分け
4月頃が適期になります。
バルブの数が増え、新芽が増えてきたら株分けをして増やす事ができます。
剪定ハサミ等でカットしますが、バルブを傷つけないように注意して下さい。
株分けをせずに大株に仕立てる事もできます。
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