スギについて
分類はヒノキ科スギ属スギになります。
杉が日本に登場したのは200万年前ごろとされており、縄文時代や弥生時代には日本全国に分布していたそうです。
現在、日本では青森県南西部から鹿児島県屋久島に広く分布し、中国南部にも分布が見られる1属1種の常緑高木になります。
日本原産の樹木の中で最も大きく樹高50メートル、幹の直径2メートル、樹齢が2000年を超えるものもあり、各地で信仰の対象となり大切にされています。
まっすぐに成長するスギは材木として優れており、昔から日本人の文化と生活に深くかかわってきました。
観賞方法
鉢植え、庭植え等。
原産国
日本、中国南部。
育て方
用土
肥沃で保水性が高い土を好みます。
土の乾燥が続くと株が年々衰退していくので注意が必要です。
鉢植えの場合は赤玉土中粒と完熟腐葉土か樹皮堆肥を1:1で混ぜ合わせたもの等を使用します。
地植えの場合は周囲の土に完熟腐葉土や堆肥を混ぜてあげ、適度な湿度がある土を作ってあげましょう。
肥料
鉢植えの場合は3月頃に化成肥料を株元に与えてあげ、乾燥しやすい土の場合は同時に腐葉土や堆肥をすき込んであげましょう。
地植えの場合は2月頃に有機質肥料を寒肥として株元の周りに埋めてあげましょう。
置き場所
耐陰性もあるのですが日当たりが良い場所の方がよく成長します。
大きく成長するので、広いスペースが取れる場所に植え付けてあげましょう。
水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えます。
地植えの場合、2年未満の株は土の表面が乾いてからたっぷりと水を与え、2年以上経つ株は特に水やりの必要はありませんが、雨が長く降らず乾燥がひどい時は水をあげて下さい。
植え付け・植え替え
3月~4月頃と9月~10月頃が適期になります。
園芸品種や根づくりされた根巻き株等、根を切らずに植え付けができるものは、特に時期を選ばず植え付ける事ができます。
鉢植え、庭植え共に土に完熟腐葉土か樹皮堆肥を多めに混ぜてあげ、植え穴の底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として与えてあげましょう。
害虫・病気
スギノハダニという赤い小さなハダニが付く事があり、吸汁し葉の色が白っぽくなりやがて赤茶色になります。
乾燥した環境を好む虫なので、見つけ次第発生している周辺の枝に勢いよく散水しハダニを吹き飛ばしましょう。
植え付け場所の土に腐葉土や堆肥を混ぜ込み、保水性を高めて株の周囲の空中湿度をあげる事で予防の効果があります。
増やし方
挿し木
3月~4月頃と梅雨時期が適期になります。
昨年に伸びた枝の先端から15㎝程の長さで、切り口を斜めにカットしてあげ2時間程水に浸けておきます。
水あげした後、清潔な用土に挿してあげ、直射日光を避けた明るい場所で水切れに注意しながら管理して下さい。
育成日記
スギをテラリウムの環境で育て、経過を観察していこうと思います。
育成の参考になりますと幸いです。
テラリウム
2023/5/17~
杉の幼木を蓋付きの容器で育ててみようと思います。
育成環境:温度25℃~27℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に1回程。
換気:1週間に1回、5分程。
2023/5/17~2023/12/19
7ヶ月程経ち、夏の暑さにも耐え大きく成長してくれています。
育成環境:温度12℃~31℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に1回程。
換気:1週間に1回、5分程。
2023/12/19~2024/5/8
約6か月程経ち、少し大きくなり問題なく成長してくれています。
これまで約1年程スギを育ててきましたが、小さいものでも湿度が保てると密閉空間で上手く育ってくれることが分かりました。
夏の暑さにも強く、冬の寒さにも強いようです。
こちらのスギはこれからも育てていこうと思いますが、スギのテラリウムでの育成日記はこれで終了にしたいと思います。
育成環境:温度13℃~25℃、光量500㏓~2000㏓程。蓋付きの容器使用。
用土:黒土、赤玉土(小粒)、川砂、ピートモス、バーミキュライトを3:2:2:2:1で配合したものを使用。
置き場所:照明等で明るさを確保した場所。
水やり:1~2週間に1回程。
換気:1週間に1回、5分程。
コメント