イチョウについて
分類はイチョウ科イチョウ属イチョウになります。
成長すると約30メートル程になり、紅葉の時期は葉が鮮やかな黄色に染まる、秋の風物詩となっている植物です。
名前の由来は特徴的な形の葉を、カモの脚の水かきに見立てて付けられたそうです。
成長が早く環境の変化に強い為、街路樹や公園樹として様々な場所に植えられています。
イチョウの仲間は約2億年前から存在していたと言われており生きた化石と呼ばれています。
太古から世界中で自生したそうですが、現在あるイチョウは中国原産の1種のみになっています。
観賞方法
鉢植え、お庭等。
原産国
中国。
育て方
用土
鉢植えの場合は市販の野菜か果樹用の培養土か、自分で配合する場合は、赤玉土小粒と腐葉土を7:3で混ぜ合わせたもの等を使用します。
地植えの場合は苗を植え付ける1週間程前に苗より一回り大きな植穴を掘り耕してあげ、腐葉土を混ぜて寝かせておきましょう。
肥料
1年~2年に1回程、12~2月頃にリンやカリ、リン酸が多い肥料を与えてあげましょう。
チッソが多い肥料だと秋に葉が紅葉しなくなるので注意が必要です。
置き場所
耐寒性、耐暑性、共に高く、乾燥に強い植物です。
日あたりが良い場所を好みますので、日当たりが良い場所に植え付けてあげましょう。
成長すると大きくなるので庭等に植える時は、構造物の近くから距離をとり広い場所に植え付けてあげましょう。
水やり
鉢植えの場合は土が乾燥してからたっぷりと水を与えます。
夏場は乾燥しやすいので、1日に1回与えるようにし、冬場は2~3日に1回程にしてあげましょう。
地植えの場合は特に水やりは必要ありませんが、まだ根付いていない場合は、雨が降らず乾燥がひどい時は水をあげて下さい。
植え付け・植え替え
3~4月頃が植え付け、植え替えの適期になります。
植え場所を選びその部分の土を少し盛ってあげてその中心に植え付け、支柱等を立ててあげ真っすぐに育つように支えてあげましょう。
鉢植えの場合は1~2年に1回を目安に、一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。
増やし方
挿し木
3~4月頃が適期になります。
直径2㎝を超えた枝を15~20㎝程に、切り口を斜めにしてカットしてあげます。
下葉を取り除いてあげ、容器に赤玉土を入れて挿してあげ、発根するまでは明るい日陰で水切れに注意しながら管理しましょう。
種まき
3~4月頃が適期になります。
秋に熟した実の果肉を取り除き蒔いてあげます。
翌春に蒔く場合はチャック付きのビニール袋等に、湿らせた砂と一緒に入れて冷蔵庫に保管しておきます。
果肉は独特の匂いがあり、触るとかぶれる事がありますが、収穫してから春まで地面に埋める事で簡単に果肉を取る事ができます。
種を蒔く時は2㎝程の深さの穴に蒔いてあげ、芽吹いてから2~3年程は植え替えずにそのまま育ててあげましょう。
収穫
9~10月頃にメスの木から収穫する事ができます。
熟して自然に落ちてきた実を収穫するのですが、果肉に触るとかぶれる事があるのでビニール袋等を使って収穫するようにしましょう。
食べる為には果肉を取り除き堅い種の部分だけにする必要があり、収穫してから数日間水に浸けて果肉を腐らせた後、よく洗浄して果肉を落として乾燥させましょう。
幅広い料理に使用され、漢方薬にも使われていますが、副作用として胃腸障害や頭痛を起こす事があり、生のギンナンを大量に摂取すると中毒を起こすので、摂取量には十分に注意して下さい。
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