ラクウショウについて
分類はヒノキ科ヌマスギ属ラクウショウになります。
葉が鳥の羽のようで、冬場になると葉が枝ごと落下する様子からラクショウ(落羽松)と名付けられたそうです。
恐竜時代の中生代の地層から化石として発見されており、生きた化石とうたわれる三大植物の一つです。
寿命は長く1000年を超えるものもあり、樹高は最大で50メートル程になりますが、通常は20~30メートル程で、自然樹形は整った円錐形でとても美しいです。
日本には明治時代のはじめに入ってきており、水湿地の植栽に適し、植物園や公園の池畔に植えられているので都会でも見る事の多い樹木です。
観賞方法
庭植え、鉢植え等。
原産国
北アメリカ東南部、メキシコ湾岸。
育て方
用土
湿潤で腐植質に富んだ土を好みます。
市販の庭木用の土や、自分で配合する場合は赤玉土中粒、腐葉土、鹿沼土かピートモスを6:2:2の割合で混ぜ合わせたもの等を使用します。
肥料
地植えの場合は3月頃に油かす等の窒素分の多い肥料を根元に与えてあげます。
鉢植えの場合は成長期の3月と6月頃に化成肥料を根元に与えてあげましょう。
置き場所
水が豊富にある場所が最適ですが、通常の庭地でも育ってくれます。
半日蔭~日当たりの良い場所で育ててあげ、庭植えにする場合は、大きく成長するので広い場所に植えてあげましょう。
水やり
地植えの場合は基本的に水やりの必要はなく、自然の降雨で育ってくれます。
鉢植えの場合は土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげましょう。
夏場の暑い時期は、朝夕の涼しい時間帯に水をあげて下さい。
植え付け・植え替え
3~4月、9~10月頃が植え付け、植え替えの適期になります。
地植えする場合は根鉢を崩さないようにし、苗よりも一回り大きな植穴を掘ってあげて植え付けてあげましょう。
鉢植えの場合は苗よりも一回り大きい鉢の底に、鉢底ネット・鉢底石を敷き、用土をある程度入れた上に苗を置き、隙間に用土を入れてたっぷりと水を与えて下さい。
鉢底から根が出てきている時や、水はけ・水持ちが悪くなった時を目安に、2~3年に1回程植え替えてあげましょう。
増やし方
挿し木
3~6月頃が適期になります。
枝を10㎝程、斜めにカットしてあげて、上葉を3分の1程残し下葉を取り除いてあげます。
水に1時間程浸け、発根促進剤を切り口に塗布した後、赤玉土小粒に3㎝程挿してあげます。
水をあげて、鉢全体をラップ等で覆ってあげ、湿度を保ちながら発根するまで管理します。
4~6ヶ月程経ち発根したら、覆っているラップ等に穴を空けて、徐々に湿度が低い環境に慣らし、ある程度成長したら一回り大きな鉢か庭に植え付けてあげましょう。
種まき
3月、11~12月頃が適期なります。
秋に落ちた実をすぐに蒔くか、冷暗所で保管して翌春に蒔いてあげましょう。
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